技能ビザとは
技能ビザとは「熟練した技能を要する業務に従事する活動」に与えられるビザです。
具体的には、外国料理の調理師、宝石・貴金属・毛皮の加工、ワインの鑑定士、スポーツのインストラクターなどです。
技能ビザを取得する場合は「技・人・国」は学歴があれば許可の可能性がありますが、技能ビザは「学歴」より実務経験が重要です。
外国料理の店で、例えば中華料理屋さん、インド料理屋さんで調理師として働く場合は10年の実務経験が必要になります。しかしタイ料理の場合は5年の実務経験で済みます。
この実務経験の中には、専門学校で調理の科目を専攻した期間を含むことができます。例えば中華料理の専門学校で2年間勉強した場合、調理師としての実務経験は8年あれば大丈夫です。
この実務経験を証明するために専門学校を卒業しているのであれば、卒業証明書、実際に店で働いていたのであれば在職証明書を以前働いていた店から、もしくは今、働いている店から出してもらう必要があります。もし、以前働いていたお店から何らかの理由でだしてもらえない場合は証明ができないとして実務経験がその期間ないと判断されます。どんな理由でも「在職証明書」が出せないと実務経験に反映されません。
現在では、簡単に「在籍証明書」を偽装できるので入管の審査も厳しくなっています。「在籍証明書」に書かれた店が存在しているのか、ちゃんと働いていたのかなどを電話などをして確認したりもします。
外国料理の調理師として「技能ビザ」を取る場合は、「その国の熟練した技能」が求められるので調理補助だった場合は実務経験に含まれません。またその国の料理の調理師でなければいけません。例えば、中華料理屋さんの調理師として技能ビザを取る場合は、日本料理やインド料理屋で働いていたとしても実務経験に含まれません。
どの仕事なら技能ビザが取れるかとれないかの判断は難しいです。たとえば、気功指導として「技能ビザ」をとる場合は「生涯スポーツ」としての気功か、「治療」としての気功かで許可不許可が変わります。ちなみに「生涯スポーツ」としての気功指導は技能ビザが許可される可能性があります。