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㊟フィリピン人とこの方法で結婚手続きをすると沼ります。

最近以下の方法で結婚手続きをした方から在留資格認定証明書が交付されて、在フィリピン日本大使館から査証をもらったけどフィリピンを出国できない。というご相談が多くなっています。
フィリピンを出国できなくなる結婚手続き方法

フィリピンにいるお相手の方から結婚手続きに必要な書類を送ってもらう

日本の市区町村役場に申述書、フィリピンから送ってもらった書類、婚姻届を提出

フィリピンの結婚証明書なしで入管に在留資格認定証明書交付申請

たしかにこの方法でも日本側の結婚手続きを完了させて、配偶者ビザも取得できます。この方法はコロナ禍で日本が入国制限をしていた頃であればフィリピンを出国できていましたが、今はこの方法で進めてしまうとフィリピンを出国できないという沼にハマってしまいます。
コロナ禍のフィリピン人との結婚手続き、配偶者ビザ申請までの流れについて

なぜフィリピンを出国できなくなるのか

フィリピン人は配偶者ビザを取得してフィリピンを出国する前にCFOセミナーというセミナーを受講して、受講票をもらわないとフィリピンの空港で出国拒否されます。このCFOセミナーというのは簡単に説明するとフィリピン人が海外で生活するためのルール等をレクチャーするセミナーになります。コロナ禍の時はCFOセミナー受講時には日本の戸籍謄本のみで受講出来ましたが、今はフィリピン側の結婚証明書も必要になります。先に書類のみで日本で結婚手続きをして、配偶者ビザを取得してしまうと、フィリピン側の結婚証明書を取得するのに1年以上かかってしまい、結局配偶者ビザを持っているのにフィリピンを出国できないという沼にハマってしまいます。

解決策について

私の考えは、先に書類のみで日本で結婚手続きをして、配偶者ビザを取得してしまうと、もう手遅れとだと思っています。
もし、このような状況でフィリピン側の結婚証明書を取得するにはフィリピン外務省(DFA)を通じて、フィリピンの結婚証明書を取得する方法があります。
ただ、フィリピン外務省を通じてフィリピンの結婚証明書を取得しようとする場合、取得できるまで1年以上かかります。(コロナ禍の時は6か月程で取得できていました。)
CFOセミナー受講時には結婚証明書でなくても申請した時のレシートがあれば受講を認めてくれる所もあるようですが、申請するまでにも6ヶ月以上要するようです。
ですので、解決策としては

①日本で婚姻届を提出して、戸籍謄本ができたら配偶者ビザを申請せずに、短期滞在ビザを申請してフィリピン人に来日してもらい、日本人が住んでいる地域を管轄するフィリピン大使館・領事館(駐日フィリピン大使館、在名古屋フィリピン領事館、在大阪フィリピン領事館)に一緒に行き、結婚証明書(REPORT OF MARRIAGE)を申請する。
参考ページ
短期滞在ビザから配偶者ビザに変更できる?

②日本人が住んでいる地域を管轄するフィリピン大使館・領事館(駐日フィリピン大使館、在名古屋フィリピン領事館、在大阪フィリピン領事館)に日本人が1人で結婚証明書(REPORT OF MARRIAGE)の申請をしに行く。
この方法は本来、夫婦そろって結婚証明書(REPORT OF MARRIAGE)の申請をしなくてはいけないのですが、事情によって日本人1人でも申請を受け付けてくれる所もあります。この方法であれば、6ヶ月以内にはフィリピン側の結婚証明書を取得できます。日本人1人でも結婚証明書の申請が可能かを事前に問い合わせてみてください。取得できたら入管に在留資格認定証明書交付申請をする。

③日本で婚姻届を提出して、戸籍謄本ができたら配偶者ビザ申請をする前にフィリピン外務省での結婚手続きを進めておく

さいごに

フィリピンは日本のビザが許可になっていても、フィリピン側の何かしらの手続きを踏まないとフィリピンを出国できないという、他の国に比べると特殊な国です。
他の国は先に書類だけで日本側の結婚手続きを進めて、本国側の結婚手続きを進めないで配偶者ビザ申請をして、許可をもらえたら出国できますが、フィリピンは違います。
手遅れになる前にまずは専門家に相談する事をおススメします。

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